「医療コミュニケーション交流会」の勉強会を開催しました。
今回は、
「なぜ、人は組織を辞めるのか?」というテーマにて
『職員が定着する組織創りの方法』を皆さんでディスカッションいたしました。
ある企業組織にて
「この部署で3年たちまして、やり切った感があります。そして、もともと行きたい部署・場所でなかった・・・辞めます!」
といった実際の事例の検討から始まった。
なぜ、辞めてしまったのか?
・仕事への不満
・職場への不満
上記のケースでは、実際のところはわからないが、入社してからの人間関係と仕事に対する不満が複雑に絡んでいるように思われる。
本当にやりたい仕事を見つけて辞めていくパターンも少数あるが、その多くは人間関係をその根本原因に辞めていくことが多い。
医療者にあっては、医療業界で働きたいという根本的な動機があるので、辞める人の多くは人間関係が根本の原因のようである。(こちらも一部は急性期病院で働きたいとか、慢性期病院で働きたいといった動機から転職をするケースもあるがごくわずかである。)
また、業務の特性上身体的・精神的に踏ん張れないときに、誰からの支援も得られずに辞めていくケースや、評価に納得できずに辞めるケースもある。
いろいろな事例を皆さんでディスカッションいたしましたが、やはり
職員が辞める大きな原因は
「職場のコミュニケーションの問題」
ディスカッションの中で出てきたケースの根本原因もほとんどがコミュニケーションに端を発している。
組織で働く人にとって大切なのは
「モラルとスキル」
・スキルはどのように業務を進めるのか
・モラルは組織の人間として、どうあるべきか
そして、モラルが大切で、それを育むには
「人間性の育成」
「企業文化・風土」
「チームシップの浸透」
が必要である。
センゲのいう「学習する組織を」作っていかねばならない。
その中で、求められることは
・ビジョンが社員一人ひとりの腹にしっかり落ちているかどうか
組織にとって必要な人間は、ビジョンの実現を自分事として考えることができる人間である。
ここでも必要なのはコミュニケーション!
・上司部下の良好な人間関係
ダイバーシティの時代、上司にはコーチング的なかかわりを含め、複雑なコミュニケーション能力が求められる。
ここでもやはりコミュニケーション!
職員が「働きがい」を感じる「コミュニケーション!」
日本医療コミュニケーション協会では、そのようなコミュニケーションを現場に浸透させていくことをミッションに活動をしております。一人でも多くの方が「働きがい」を感じ、幸せになっていく。そんなお手伝いをしてまいります。
本日は、昨日の勉強会のご報告でした。
次回の勉強会も「職員が定着する組織を創るには」をテーマに開催してまいります。日時は5月18日(木)19時開催の予定です。詳細は改めて告知させていただきます。