ビノベーション・レポート診断は、働く人々の行動変容を促進し、その能力を最大限に引き出すために開発されたアセスメントです。以下の3つの指標から、個人のリフレクション(内省)を促し、キャリア形成を支援します。(1)ビノグラム(基本要素)/自分の気づかない「強み」や「弱み」を客観的な数値で把握できます。(2)モチベーション特性/モチベーションが向上する「スイッチ」がわかります。(3)ストレス特性/自分が感じやすいストレスや組織におけるストレス対処法がわかります。これらの分析によって、自己理解や相互理解を深めるヒントをつかむことができます。なお、Bennovationとは、Behavior(行動)とInnovation(変革)を組み合わせた造語です。
ビノベ―ション・レポート診断では、人の行動特性を「対人社会特性」「意欲活力特性」「意識習慣特性」「心理情緒特性」という4つの段階に分けて分析します。これが1つ目の診断指標であるビノグラム(基本要素)です。「対人社会特性」は、他の人や組織・社会への接し方に関わる特性を2対4要素で表します。「意欲活力特性」は、その人の意欲や活力に関わる特性を2対4要素で表します。「意識習慣特性」は、 その人の意識や習慣に関わる特性を4対8要素で表します。「心理情緒特性」は、 最も根底にある部分であり、人の感情や情緒に関わる特性を6対12要素で表します。
2つ目の指標であるモチベーション特性は、受検者がどのような条件でモチベーションが上がりやすいかを数値で表したものであり、「能力が高い・低い」を表したものではありません。モチベーションの種類には「内発的(自己との関わり)」と「外発的(他者との関わり)」という2つの視点と、⾧期的に有効な「快楽追求」、瞬間的に有効な「不快回避」という2面があります。それぞれのモチベーションは通常は「快楽追求」として発揮されることが多いですが、「不快回避」として発揮される場合もあります。
3つ目の指標は、ストレス特性(ストレス耐性地)です。ストレス耐性値の高低は「どのような状況でストレスを感じにくいか」を示したものであり、その項目について、「能力が高い・低い」を表したものではありません。数字が大きいほどその項目に対するストレスを感じにくく、数字が小さいほどストレスを感じやすい傾向を表します。ストレス耐性値が低い項目であっても高い成果を上げることができますが、内面ではストレスを感じている可能性があります。