チームに必要な”合意形成”と”集団凝集性”第17回医療コミュニケーションカフェより

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

第17回の医療コミュニケーションカフェを開催しましたので、以下ご報告させていただきます。

開催日時:2018年2月26日(月)19時~21時
開催場所:浜町スポーツセンター内会議室
テーマ:「合意形成の大切さに気づく」
ファシリテーター 須田稔( 一般社団法人日本医療コミュニケーション協会理事・メディカル経営問題研究所代表)
以下、内容の抜粋です。
「チーム力をアップするためには、情報が共有されていることと、決めごとの決定に合意形成という手続きを取ることが極めて大切です。なので 、一方的に物事が決定されるのではなく、メンバーの気持ちや感情が反映されていく状況を確保することがとても重要なのです。しかし、ともすれば見落とされがちになります。私はチームから必要とされる価値のある人間なんだ、と自己肯定感を高め、自分の存在を表現できる能力を養う」そんな方法をグループワークと講義で学びました。

合意形成ワーク:チームゼイン員が納得する過程を体験する
とあるシチュエーションのそれぞれの登場人物の人物像を見ながら高感度の高い順位を合意形成していく!
このワークはそれぞれの価値観や好感度の基準が違うので非常に難しい合意形成となりました。
・一人ひとりのもたらした結果を基準にする方
・ワークシートに書かれている人物背景をもとにその好感度を判定する方
・またその人物像の見方にも人それぞれの価値観が投影されてきたり
・マイナスポイントを基準する方
等々、様々でした。
最後までなかなか合意形成に至ることが出来ず、合意形成の難しさというものを感じました。
そして、相手を理解し、理解されることの大切さを感じました。非常に素晴らしいワークでした。

その後は
集団凝集性について学ぶ機会も得ました

皆さんは”集団凝集性”について考えたことがありますか?
凝集性の高いネットワークの中にいる同志は会話する時間が多いため、強い信頼が生まれやすい。
さらに、共通の前提が生まれ、共通の概念を理解しあうことで、共通言語によるコミュニケーションが可能になる。
よって、
人は意識するしないに関わらず、周囲の人々との関係の中に深く組み込まれており、自らの行動は、その関係性から大きな影響を受ける。
つまり
私たちの行動は、より多くの影響を受けている関係性に依存しているのである。
そして、凝集性の高いチームにいることで居心地の良さを感じ、安定性が生まれる。

人はこの安定性に生まれ、違ったものの考え方を受け入れられなくなっていきたこつぼかしていくことも真実である。
そうならないためには、今とは異なる凝集性の高いチームに身を置いてみることも自らの柔軟性を向上させる。

集団凝集性への付き合い方と、そのような組織の中での合意形成について深く考えるいい機会となったと思われる。
大変深い勉強でありました。須田さん、ありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
PAGE TOP