人間関係をスムーズにするために必要不可欠なコミュニケーション
こんにちは医療コミュニケーション協会の中村です。
現場で働いてきたからこそ感じたコミュニケーションの必要性についてお伝えしていきます。
コミュニケーションについて考えさせられたある日の出来事
医療相談室で仕事をしている時のこと。
「てめぇ、金もらって働いてんだろ!」
「この能無しっ!役立たずっ!」
「こんなことで医者を出さすな!この役立たずっ!」
レポートは本人に渡してるんだから本人にもらえよ、能無しっ!この役立たずっ!
ガチャン!
・・・と他院の DR に電話越しに言われ、一方的に切られました。
すごく落ち込みました。
なんで、こんなに言われなきゃいけないの(泣)
…にはならなかったです。
それは
年の功…だけではありません。
日常茶飯事だから…でもありません。
コーチングを通して、コミュニーケーションを学んでいたからだと思っています。
このやりとりの経緯は…
セカンドオピニオンに来られる方の紹介状の添付画像が、 CD-R で依頼していたにも関わらず、 USB で送られてきました。
先方のクリニックに、USB 使用不可なためCD-R で送り直して頂くよう依頼したところ、それは不可能だと返答されました。
では、結果レポートを依頼し、更に病理結果を同封して頂くようお伝えしたら、やりとりしていた受付の方に代わって DR が電話口に出られ、上記のお言葉を頂いたのでした。
最初は、DRの勢いにびっくりして何も言えませんでしたが、徐々にこれまでの学びが威力を発揮してきました。
落ち着いて、話(能無し、役立たずの言葉)を聞き続けることができました。
私が学んだコーチングとコミュニケーション
私が学んだコーチングには、大切な人の「人生の味方」でいるという考えがあります。
目の前の人の味方でいる、味方でいたいという思いが常に胸にあるからこそ、 DR の言葉を味方として寄り添って聞くことができ、落ち込むことがなかったのでしょう。
また、人はそれぞれに大切にしているものやことがあり、それが大切にされないと自分が大切にされていないと感じてしまいます。
DR は、おそらく専門分野で自分にしかできない医療に集中したかったのかもしれません。(その分野ではとても信頼のある DR です)
また、CD-Rの依頼のせいで、スムーズに仕事ができなかったのかもしれません。
というように、医師を思うことができました。
そして、「ねぎらい」を学んだおかげで常にねぎらいの気持ちで人と関わっています。
人にはそれぞれの「来し方」があり、目の前の「今」だけを見るのではなく、今までの日々を慮ります。(※来し方とは過ぎ去った時のこと)
ここまでの言葉を発してしまう DRの来し方があるのだとうと思いました。
先生、お疲れ様でございます。
ここまでの言葉を電話で発してしまうほどの状況なのですね、と気持ちを寄せました。
そして、自分の心を満たしておくことが大切だという学びはとても大きいです。
人の味方になったり、ねぎらったり、大切にされているものを共に大切にするには、自分の心が空っぽだと、なかなかできませんから。
人の心を満たすには、まず自分のこころを満たすことが必要です。
この時のDRの心の状態は、満たされていなかったのかもしれないと思いました。
私の心は満たされていたので、悲しんだり怒ったりすることもなく現状を受け止めることができたんじゃないかと思っています。
電話の最後は、 急に電話を取られてDR と気まずい雰囲気になった事務の方に、心の中でねぎらいの気持ちを送りました。
コミュニケーションを学んでいたからこそできた対応で、コミュニケーションの学びに助けられたと思った出来事でした。
コミュニケーションと人間関係
いろんな人がいて、いろんなものやことを大切にしていて、いろんな来し方があります。
どんな人に対しても気持ち良くコミュニケーションが取れるように、自分を満たすことを心掛けていきたいものです。
コーチングもねぎらいもこころを満たす時も、コミュニケーションは欠かせません。コミュニケーションがスムーズだと、だいたいの人間関係はうまくいきます。
自分が関わっている医療の現場のコミュニケーションがより良くなるように、医療コミュニケーション協会を通して活動しております。
まとめ:医療現場のコミュニケーションの学びを深めよう!
このような出来事も一つのきっかけとなり、自分がかかわっている医療の現場のコミュニケーションがより良くなるように、医療コミュニケーション協会を通して活動しております。皆さんも医療現場で使えるコミュニケーションについて学びを深めてみてはいかがでしょうか。
「一般社団法人 日本医療コミュニケーション協会」ではコミュニケーション向上に対する様々なセミナーや資格講座を毎月開催しております。ご興味のある方は以下ページよりお申込み/お問い合わせください。(医療コミュニケーション協会 中村)
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